このもめんの力を知って下さい

陽干しの効果

  

  9時50分 開始 21cm             2時間経過 27cm           4時間経過 35cmになりました

わたの打ち直し効果 厚みが3倍になりホコリやダニも少なくなるのです

  

わた打ちの前と後の違いです       5㌔の敷ふとん、わた打ち前       5㌔の敷ふとん、わた打ち後

 

もめん〔木綿〕の環境学

私が毎日作っている木綿のふとんは、環境に良いとか地球に優しいからふとんの素材に使っている訳ではありません。

私が子供の頃から身近で見ていたものが「もめん綿」だったからで腹が減ればご飯を食べるように、ふとんを作るのにもめんを使っているだけなのです。

今、日本中の家庭の中には色々なモノがあふれて、寝る場所さえ狭くなっているので古くなったもめんのふとんを打ち直する、ふとんの再利用が見直されています、それはもめんが植物繊維だからなのです

もめんは植物から取れる繊維だから、畑で栽培している唯一のふとん素材です,羽毛も羊毛もそして化学繊維とはまったく違った素材です

ここでどれくらいもめん綿が人に役立っているのか、又、環境に負荷をかけていないのか書いてみます

1エーカー(約4000㎡)と1反(300坪)で1年間で生産できるふとんの材料は

 

1エーカーでの生産量

 条 件

 1反での生産量

綿

240キロ

 世界標準

 60キロ

88キロ

 福島県のデーター

 22キロ

60キロ

 桑畑で養える繭からの量

 15キロ

羊毛

4キロ

 1エーカーで飼育する2頭からの量

 1キロ

羽毛

1キロ

 1エーカーで40羽の鳥×25グラム

 0.25キロ

上の表から綿が最も生産量が多いのです、これは生産効率が一番良い事を表しています。

次に、それぞれの材料を1キロ生産するために必要なエネルギー量を表にします

 

1キロ当たりの必要カロリー

綿との相対量

綿

1000kcal

1

羊毛

4480kcal

4.48倍

ポリエステル

4630kcal

4.63倍

アクリル

6000kca

6倍

レーヨン

9200kcal

9.2倍

と 綿は少ないエネルギーで生産できる材料なのです

特に、レーヨンなどの再生繊維はパルプを溶かしてから繊維にするため多くのエネルギーが必要でキュプラ・テンセル・リオセルなどはこの仲間になり原材料は植物のパルプでもエネルギー消費の点からは考えさせられます

最後に、世の中いろいろな材料がありますが綿と麻だけが畑で出来る繊維です、これは太陽エネルギーだけで生産が出来るのです、植物は大気中の二酸化炭素(CO2)を取り込み酸素(O2)を放出します

綿は1キロを生産すると大気中の二酸化炭素(CO2)を94キロも取り込み、酸素(O2)を大気中に68もキロ放出します、これは綿を栽培する事が、地球環境に大いに貢献している事になるのです、化学繊維や再生繊維は電気エネルギーを多く使うため二酸化炭素(CO2)を多量に発生する事になるのです

綿の打ち直しは江戸時代から行われているリサイクルです、当店の製綿機械で古くなったふとん綿を綿打ちすると1kWhの電気で約5キロの綿の加工が出来ます、1kWhの電気を使うと0.36キロの二酸化炭素(CO2)を発生しますががこの値は、綿を生産するエネルギーの半分で済むのです

上記のようにいろいろなデーターを見ればもめん綿が人々にとっても、地球の環境にとってもすばらしい素材である事が判ります