ふとんの特徴と,お手入れの方法      

当店が加盟している愛知県寝具技能士会と共同で行った

公的機関でのふとんの保温性能実験の結果、綿のふとんが最も暖かさを逃がさないことが

判りました、素材の綿と高度なふとん仕立技術の複合的相乗効果の証しです

      数字の得点が多いほど良い特徴です

綿 化繊 真綿 羽毛 羊毛 ベビー  ブライダル 

 

価格

保温性

吸湿性

軽さ

再利用

日光回復性

綿

 80

 100

100

 60

100

100

化繊

100

60

40

80

80

 60

真綿

 60

100

80

 80

40

60

羽毛

50

100

60

100

80

80

羊毛

60

100

100

60

50

60

素材別お薦めふとん                                                                                                         

 

敷ふとん

軽量敷ふとん

冬掛ふとん

肌ふとん

座布団

コタツふとん

もめん

真綿

不向き

不向き

不向き

不向き 

羊毛

羽毛

不向き

不向き

不向き

不向き

化学繊維100%

    もめんと少量の化学繊維をブレンドした綿も、もめんと同じと考えて下さい

 

 綿ふとんの特徴

 天然の植物繊維である、綿のフトンは毎日使っているとペチャンコになってしまいます。
 そのペチャンコになったフトンの綿をもう一度、フワフワにするのが『綿の打ち直しです。』

 フワフワになった綿を使ってもう一度フトンに仕立てるのが『フトンの仕立替えです。』

 フトンは毎日私たちの体を支えているために、中に入っている綿も元気がなくなり固くなってしまいます。
 時折、太陽に干すと元気を出してフワフワになるのですが、長続きしません。
 そんな時、固くなった綿を元のフワフワにできるのが『綿の打ち直しです。』

インド綿・メキシコ綿・ペルー綿・和綿 を使います

『綿の打ち直し』 は江戸時代から行われているリサイクルの元祖です、綿ふとんをゴミと出すよりもふとんの仕立替えをすれば、ゴミの減量にもなるのです。

 丹羽ふとん店の作るふとんには、左のようなリサイクルダグが付いています、このタグは使ったふとんをゴミとしないようにもう一度ふとんをリサイクル(綿の打ち直しやふとんの仕立替え)を消費者に訴えるために付けています、もう一つの理由として、どこの誰が作ったかを明確にする為です、ふとん職人が腕によりをかけて作った責任を表し、これこそ工場による大量生産のふとんには出来ないハンドメイドの証だと思って言います

 

 敷ふとんを綿のふとんにすると、保温性が高いので、冬は暖かく眠ることが出来ます、古い綿の敷ふとんを2枚使っても暖かくなります。

 

敷ふとんを例にすると、綿のふとんは韓国をはじめ、中国・ミャンマー・インド・パキスタン・イラン・イラク・トルコそしてルーマニア・ハンガリーまで約30億人以上の人々に使われている、寝具の標準素材で、グローバル・スタンダードとも言えるのです。

当店のもめんふとんを主に製造販売してゴミの減量を目指した経営姿勢が名古屋市から 『エコ事業所』として認定されました

午前10時から午後3時の間に日干しをしてください。 綿ふとんは、お天気の良い日に、両面を2~3時間程度、日に干して<ださい。 吸収した湿気をとり、かさ高性や弾力性も回復し、お陽さまの香りと共に、保温性をとりもどします。さらに日光消毒による殺菌効果もあります。陽の光がさわやかな綿ふとんをふっくらとよみがえらせて<れます。

日に干せば、母なる太陽のエネルギーを大いに取り入れて、ふっくらとよみがえります。この日干し回復の良さが、ふとんのヘタリをゆるやかなカーブでおさえます。そして、あの“陽なたの香り”はなんともいえリラクゼーション効果を生み、眠るときのα波がより多く出るそうです。

もめんのふとんには、遠赤外線を出す力も水分を吸うと熱を出す湿潤熱(吸水熱)も発生する能力もあります(実は、どんな繊維にもある性質です、それに人間も遠赤外線を出すのです)

長い間保管する場合は、 日干しをしてから、通気性の良い押し入れの上段に保管してください。そして、再びお使いになるときは 日干しをしてからお使いください。 

日に干したふとんは、叩かないで下さい、ほこりやダニを取り除くにはふとんの裏表に掃除機をゆっくりかけると効果的です、畳にも掃除機をかけるのを忘れないでください。ふとんを叩くとふとんの布が弱くなるので破れる可能性が出てきます、それとふとんを叩くと中の綿が布の織目から出てきてほこりぽっくなるのでぜひ止めてください

現在は、ふとんを丸洗いすることができます。もめん綿にはあまり良くないのですが、子供のおしっこや動物のニオイも、丸洗いで清潔になり快適にふとんがお使いただけます。

真綿ふとんの特徴

 

出来上がっている真綿ふとんのほとんどが中国で作られたもので、使い心地が悪く仕立も良くありません、真綿ふとんを上手に出来る職人は信頼できます。  手引き真綿と表示されていても品質と仕立を保証するものではないのです、布団職人の技術を見ぬくのには真綿ふとんを作ることが出来るかでどうかで判断ガできるのです、繊維の長い真綿は全て手で引っ張る手引きが当り前なのです、手引きを評価するよりも,出来上がった真綿ふとんの嵩(フワフワ感)を見て購入して下さい。

当店の真綿ふとんは中身を2.3キロ以上に作っておりますので、1キロや1.5キロ入りよりもずいぶん、暖かくお使い頂けます。

 

ベビーふとん 

大切な赤ちゃんには、綿や真綿のふとん以外考えられません、発汗作用の著しい赤ちゃんには汗の水分をよく吸収してくれる綿ふとんが最適です、肌着の素材は綿100%であることを考えれば判ります、だから古綿でなく新品のもめん綿を使ったふとんを使って下さい、それが誕生した赤ちゃんへの礼儀だと思います。

いまでも、うつむせ寝用の化学繊維で作られたベビーふとんが多く売られているのは、赤ちゃんにとって不幸で危険な事と私は考えます、ベビーの敷ふとんには絶対にもめんの綿を使ったものを勧めます、背中が曲がるなんて聞いた事がありません今の子供達よりも昔の子供や大人の姿勢が良いのはもめんのふとんで寝ていたからと私は信じています

今は、もめんのふとんも水で丸洗いが出来ます、オシッコなどで汚れたときは近くのふとん屋さんで相談して下さい

時々、赤ちゃんに羽毛ふとんを考えている人がいますが、自分の苦痛を伝えられない赤ちゃんには長く使われて歴史のある綿ふとんや真綿ふとんがお勧めです、そして清潔にするために掃除機をかけ、出来るだけ日に干して下さい、綿は日に干せば干すほど白くなるのです。

赤ちゃんにとって真綿のふとんはしなやかで使い心地の良いふとんです、日に干しすぎると真綿が黄変するので、干す時はカバーを付けて干して下さい。

 化学繊維ふとんの特徴(羊毛入りテトロンふとん)

布はもめんで作られていても中のワタが水分をほとんど吸収しないのでとても蒸し暑く感じるふとんですが価格が安いので購入する人が多いのも事実です、しかし、家庭のゴミが増えるだけの寝具といえます。羊毛が入っていても羊毛の良さは実感できません。

固ワタ入り敷きふとんは、もともと敷ふとんの下で使うマット代りとして考えられたふとんです、安いだけの理由で直接使う消費者が増えてしまいましたが健康にも悪い影響がありそうです。

是非、固ワタ入り敷きふとんを使うときはその上にもめんの敷ふとんを乗せて使って下さい。マイナスイオンとか遠赤外線とか目に見えない効果を信じないで下さい

 

羽毛ふとんの特徴

 羽毛ふとんのほとんどが綿の布で作られています、このことが綿の良さを表しています、羽毛に使われている布は細かい羽毛が出てこないように高密度の織物で作られています、そのため羽毛用の布は綿の性質を失って水分を吸うことも空気の出入りも出来ないのです、羽毛のイメージと実際のふとんに使用した時の性質とはかけ離れたふとんです

軽いふとんを求める人にはお勧めで、寒くはありませんがポカポカのふとんでもありません、寒いときは羽毛布団の上に毛布か肌ふとんを掛けることを勧められますが軽いふとんが重くなってしまうのを誰も指摘しないのはなぜでしょう?、当店では毛布や肌掛ふとんは羽毛ふとんの下でお使いになる事もお薦めしています

羽毛ふとんは吸湿性に欠けるので蒸し暑く感じます、このことを暖かいと勘違いする事があります、この点を改善すればとても良い寝具です、その方法は羽毛ふとんの下にタオルケットやもめんの肌ふとんを使うと暖かかで気持ちの良いふとんに大変身しますのでお試しください

当店ではシングルで10万円以上の羽毛ふとんは必要がないと説明しています、質のよい羽毛で作った二枚合わせの羽毛ふとんは結構お勧めです

羽毛ふとんも時折、掃除機をかけてください、細かい羽毛がとれます、カバーを掛けたまま消毒のため日に干すことも必要です、あまり干し過ぎると羽毛が悪くなるのも事実です

不思議な事に東ヨーロッパのルーマニアやハンガリーでは羽毛ふとんをあまり使っていないのです、02年10月にイギリスで羽毛ふとんを買ってきましたが、店内では7万円の羽毛ふとんが最高価格でした。イギリスやフランスでも高級品で庶民はあまり使わないそうです(05愛知万博での聞取り調査です)

30万円、50万円の羽毛ふとんは本当に必要なのでしょうか(希少性の高いアイスランドのアイダーダウンは別ですが)

羊毛ふとんの特徴

羊毛ふとんは肌ふとがお勧めです、暖かさを求めようとすると重く、高価になってしまいます

羊毛は軽いのが特徴ですが、羊毛を使っている量が少ないだけです、綿ふとんでも軽く注文すれば、安く軽いふとんができるのです。

 羊毛にも産地と種類がいろいろあります、ふとんに適した羊毛は太い毛を持った例えば ダウン種・クロスブレッド・ゴットランド・チェビオット・リンカーン・ドライスデイルなどですが、売られている羊毛ふとんはどんな種類の羊毛か誰も答えることが出来ません、もめん綿ならばほとんどのふとん屋は答えられます

羊毛などの動物繊維はよく水分を吸ってくれますが、一度吸った多量の水分は簡単に放出しません、その理由はセーターを洗うともめんのトレーナーよりも乾きが悪いことからも判っていただけると思います、水分を放出させるためにも日に干して下さい、羽毛と同じ動物性ですから干し過ぎると羊毛が分解してホコリのようになるのも事実ですが、そのためにも掃除機をゆっくりかけて下さい。